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ライフスタイル

第570話 在宅勤務シーズン2を迎えて…

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-08-25

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務や時差出勤を導入する企業が増えています。


求人求職サイトのサラムインが342社を対象にアンケート調査を行ったところ、36.3%が、今年になってからこうした柔軟な勤務時間体系を導入していると答えています。去年の同じ調査(22%)より14.3ポイント増加しており、調査を始めた2017年以来の多さです。特に2017年(19%)、2018年(22.7%)、2019年(22%)と、いずれも20%前後とそう動きがなく、今年に入って大幅に増加していることがわかります。そしてこのうちの50%が、コロナに対応するために今年2月以降に導入したと回答していて、新型コロナウイルスの影響が柔軟な勤務時間体系を取り入れる企業の数の増加につながったことがわかります。実施されているのは時差出勤が71.8%と圧倒的に多く、次いで在宅勤務(27.4%)、短縮勤務(23.4%)などの順でした。


韓国では感染者の数が一時だいぶ減っていて、終息が近づいたとの見方も出ていました。在宅勤務も一時よりだいぶ減り、ほとんど平常に戻ったかのような状況でしたが、ここにきて教会などでの集団感染が起き、全国でまたしても感染が拡大してきたことで、在宅勤務体制に切り換える企業が増え、いわゆる「在宅勤務シーズン2」を迎えています。


最初は、慣れない在宅勤務で、「仕事とプライベートの空間が同じなので、仕事の時間がだらだらと長くなる」、「上司からメッセンジャーで連絡がきたときにすぐに答えないと在宅勤務だと認められない」、「厳しく監視されているようでやりにくい」などの意見もありましたが、こうした試行錯誤があったせいで、シーズン2となった在宅勤務ではすんなり適応しているようです。


たとえばテレビ会議も「最初はプログラムの作動方法もわからず声が小さく聞こえたり、慣れない方法で気後れして意見をうまく言えなかったりしたが、いまではだいぶ慣れ、家の中でどの方向にカメラを向ければ家の中がきれいに映るかもわかっている」などという意見がありました。一人暮らしをしている会社員は「在宅勤務中はインスタントラーメンや店屋物で食事を済ませ不健康な生活をしていたが、今回はちゃんと作って食べたり運動したりして、健康な生活を心がけている」、在宅勤務のために自宅にある机を整理して、仕事に集中できるようにした」、「仕事をする空間を決めそこで仕事をするようになってから在宅勤務の能率が上がった」などという意見も聞かれました。「通勤時間がかからないので、その分趣味や自己啓発の時間にしたい」という人もいました。


動画投稿サイトのユーチューブでは在宅勤務の日常を紹介する動画の再生数がだいぶ多くなっていますし、仕事の能率を上げるための家の中のインテリアに対する関心も高くなっているなど、在宅勤務のノウハウを共有しようという動きが活発になっているようです。新型コロナウイルスの感染状況は早期に収まりそうになく、これからも在宅勤務は一定期間続くだろうと考える人が多いのでしょう。実際、先のアンケート調査で、柔軟な勤務時間体系を導入している企業の96%が、これからもこの体制を維持していくと答えています。

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