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ライフスタイル

第575話 ツイッターで見るKPOPのいろいろ

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-09-29

玄海灘に立つ虹

ⓒ Big Hit Entertainment

スマートフォンの無料SNSアプリのツイッターが、この10年間、全世界のツイッターで言及されたKPOPデータを分析し、「KPOPツイッター2020ロードマップ」というものをまとめ、公表しました。これは、2010年7月1日から今年6月30日までの10年間、ツイッター上で言及されたKPOP関連のキーワードを分析したもので、この10年間にKPOPについて交わされたツイート数の変化やKPOP関連ツイートの多い国をみることができると同時に、国別に人気のあるKPOPアーティストなどを把握するデータにもなります。


まず、この10年間でKPOPに言及したツイートの数は186憶6279万件に達していたということです。ちなみにツイッターは利用者世界一のSNS、フェイスブックよりはるかに利用者数が少ないのが現状です(フェイスブックはMAU:月1回以上サービスを利用したユーザー数が26億人、ツイッターは3億2600万人。中国のTikTok(6億9400万人)の半分)。そうした状況でもツイッターが世界の主要メディアとしての位置づけを持っているのは、KPOPと関係があるものと分析されています。


ツイッターは実名だけでなく、ニックネームなど仮名での活動が容認されてきたメディアで(フェイスブックは比較的最近になって実名以外のアカウントを認めています)、KPOPが世界の音楽市場での存在感が薄かった2010年初めから、本名を隠してファン活動をする人たちがツイッターを使用するようになったという分析です。KPOPの隠れファンたちが活動するのに、本名でなくてもよいツイッターは都合がよかったのでしょう。


ツイッターをうまく活用して成功したのは、BTSです。BTSは正式デビュー(2013年6月)6ヶ月前の2012年12月にツイッターのアカウントを開設しました。当時韓国国内でツイッターを使っていたのは600万人。他のSNSに比べると少ないほうでした。当時アイドルのプロモーションは、バラエティー番組などテレビに出まくり、知名度を上げていくという方法が使われていました。たとえば、2012年にSMエンターテインメントからデビューした大型グループのEXOなどがその例です。EXOに限らず当時のプロモーションはその方法が当然で、今のようにネット上でリアルタイムでファンたちとやりとりするようなことはありませんでした。当時は韓国のネットワークの環境がそこまでに至っていなかったことも一因でしょう。


BTSはなぜ他のアイドルグループと同じようなプロモーションをしなかったのかについては、当時小さな事務所だったビッグヒットエンターテインメントが、高い出演料を払わなければならなかった、番組への出演をバックアップできなかったからだとの分析もあります。しかしどこよりも早くオンラインマーケティングを試みたおかげで、BTSは他のKPOPアーティストたちより海外での知名度をいち早く高めてきました。


ツイッターが公開したKPOPロードマップで、もっとも速く成長したグループとして、Stray Kids(ストレイキッズ)(JYPエンターテインメント所属)が挙げられています。Stray Kidsは、BTSと同じく、正式デビュー(2018年3月)より前の2017年9月にツイッターの公式アカウントを開設し活動を始めました。現在のフォロワーは311万4000人で、最初からデジタルとグローバル市場を攻略してきたアイドルの中でも、最も成長が著しいグループとなっています。


ツイッターによりますと、KPOPが人気のある上位23ヶ国で言及された数が一番多かった歌手は、タイ(タイではGOT7が1位)を除いてはすべてBTSでしたが、2位からは結果が異なり、国別に人気のある歌手が違うことがうかがえます。アメリカやカナダなど北米圏では2位がTWICE、日本では東方神起が2位、メキシコ、チリ、アルゼンチン、コロンビアなど南米ではEXOが2位でした。フィリピンやベトナムなどの東南アジアではBLACKPINKが2位でした。

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