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ライフスタイル

韓国の筋トレマン、ヘルチャンとは

#マル秘社会面 l 2020-11-04

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

日本には「筋肉は裏切らない」で有名な筋トレマンの皆さんがいますが、韓国にも筋トレ、ヘルスクラブが大好きという男性がたくさんいます。歌手で最近はバラエティ番組にも多数出演しているキム・ジョングクさんは「貯金通帳の残高が減るよりも、筋肉が少なくなる方が怖い」と語るほどの、代表的な筋トレマニアです。

数年前から健康を損ねるほど体重の減量に励んだり、筋肉をつけることだけに執着する人々を指す「ヘルチャン(中毒水準にまでヘルスに執着する人々を指す単語)」という言葉が登場し、少しマイナーなイメージもありました。

それが、最近ではヘルチャンの語感も明るいイメージになってきて、ヘルチャンの人々の徹底した生活規則と信念が人々の驚嘆を呼んでいます。

インターネットにはこんなユーモアがたくさんでています、

「ヘルチャンは友達がいない。平日でも退勤後はヘルスにだけ入りびたり、筋肉損失が怖いと酒も飲まないので、友達も離れて行き、お友達は大胸(だいきょう)筋と広背(こうはい)筋だけ」

またキム・ジョングクさんはバラエティ番組の中でそのライフスタイルを

「高価な服は必要ない。短パンに半そでのTシャツさえあれば十分。ディズニーランドよりも国家代表トレーニングセンターのほうがずっと面白い」

などと語っています。またヘルチャンと言えば男性だけと思われがちですが、女性たちの間にもヘルチャンが広がっています。

このようなヘルチャントレンドについてソウル大学消費者学科のキム・ナンド教授は

「日常生活や、ファッションにも運動ブームが浸透しヘルチャンという単語がいつの間にか標準語のように使われています。最近はユーチューブ、SNSの急速な伝播速度によりローラーコースターのように一つのトレンドに集中、拡散を繰り返していると言えます」

と分析しています。

また新型コロナにより健康に対する関心が高まり、ホームトレーニングが流行している点も人気の要因となっているようです。実際にネイバー、カカオなどのトレンド分析によればヘルチャン関連のデータは、この単語が使い始められた2018年に比べて、今年は3-4倍以上増えています。

またヘルチャンに合わせて「タンパク質経済」の成長も流通業界では注目しています。プロテインの含まれたおやつボックス、プロテインの含まれたアイスクリーム、ヨーグルトなどがどんどん発売されています。食品業界の関係者は

「新型コロナの長期化で健康に対する関心はさらに高まった。去年500億ウォン水準だったタンパク質関連の市場規模が今年は1000億ウォン水準に拡大する展望」

だとし、業界では新製品の開発に熱を上げているようです。韓国の筋トレマニア、ヘルチャンたち。実際テレビで見ていると、もう何年もラーメンやチキンを一切口にしていないというキム・ジョングクさんの姿は、プロの運動選手よりももっと迫力を感じさせます。

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