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ライフスタイル

第584話 コロナ禍のなか、二つの歌謡祭が開催されました

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-12-08

玄海灘に立つ虹

ⓒ MMA, Mnet

12月に入り、今年の韓国歌謡界の総決算となる歌謡祭が相次いで開かれました。

まず、12月5日に開催された「2020 Melon Music Award(2020 MMA)」です。Melonとは韓国の大手ストリーミングサイトの一つで、MMAとはそこでのランキングをもとに様々な賞を設けてアーティストたちを表彰するイベントのことです。2005年の第1回目のMMAはオンラインで行われており、2009年からはオンラインとオフラインの両方を活用して授賞式が行われてきました。今年のMMAは、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない状況を汲んで、完全非接触のオンライン公演という形で行われました。その模様はMelonサイトだけでなく、ユーチューブチャンネルなど多様なプラットホームを通じて全世界のKPOPファンたちに発信されました。


こうした歌謡祭は、まず会場前にレッドカーペットが敷かれ、華やかなドレスを身にまとったアーティストやプレゼンターとなる俳優、タレントたちがレッドカーペット場を歩き、インタビューが行われ、会場に入るという事前行事がつきものでしたが、今年のMMAではその行事がなくなりました。俳優などによる、開催を祝う挨拶の画像は流れましたが、プレゼンテーターという存在はなくなり、声優が各賞を受賞した人たちを紹介し、受賞者は無観客の舞台に出て挨拶する方式でした。そして公演はすべて事前収録でした。こうした大きなイベントの生放送には音響の不具合だとか何らかのミスが目立つことがあるのですが事前収録なのでそれもなく、全体的に落ち着いた、スムーズな感じで、好感が持てました。また、事前収録なので歌手たちのパフォーマンスも舞台も凝っていてきれいでした。それにセッション賞と題して、コーラスやギター演奏などの賞を設けていたのもよかったです。


次いで、12月6日に開かれたのが、Mnet Asian Music Awards(MAMA)です。ケーブルチャンネルのMnetなどが主催する歌謡祭で、Mnetのオンラインサイトなどで観ることができました。MAMAは「アジアの音楽の祭典」を標ぼうし、2010年から毎年、アジア音楽部門賞を設けて授賞を行ってきました。ここ数年は香港で開催されていたのですが、今年は韓国国内でオンラインとオフラインを併用して生放送されました。恒例のレッドカーペットの行事も行われましたが、テレビでの中継はなく、ファンの立ち入りもなしでした。授賞式は、司会を務めた俳優のソン・ジュンギさんがずっと会場にいて、受賞者もプレゼンテーターも直接会場に出席するという形でした。ただプレゼンテーターは受賞者を発表するだけでマイクから離れ、賞を手渡すことはありませんでした。プレゼンテーターが離れたら受賞者が登場し同じマイクを使うのですが、その前に宇宙服のような素材のぴったりした服を着た女性が消毒剤をマイクのある周辺に撒いていたのが、パフォーマンスのようで面白かったです。それでも受賞者はマスクを着けている場合が多く、公演は事前収録したものが流されました。こちらの公演でも事前収録の利点が十分に活かされ、AR(拡張現実)などの最新技術が駆使され、見ごたえのある画面を観ることができました。


MAMAは韓国国内以外にも、Mnet JapanやTVN Asiaなどアジア各地域のチャンネルやユーチューブなどを通じて世界200余りの地域で生中継されたため、アーティストが受賞した感想を日本語で述べる場面にも注目が集まりました。特に、「ベスト・オブ・ネクスト」賞を受賞したCRAVITY(クラビティ)のメンバーが流ちょうな日本語で挨拶していました。そのメンバーはハム・ウォンジンさん、日本のアニメが好きで一人で勉強したそうです。CRAVITYは今年4月にデビューした、韓国人8人、台湾系アメリカ人一人の9人組ボーイズグループです。

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