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ライフスタイル

第590話 韓流ファン、全世界で1億人突破!

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-01-19

玄海灘に立つ虹

ⓒ Big Hit Entertainment

韓国国際交流財団によりますと、2020年、世界各地の韓流ファンの数が、前の年に比べて約545万人増え、1億477万7808人になったということです。この数字は98ヶ国の在外公館を通じて現地のオンライン上の韓流同好会のメンバーの現状についてのデータを入手し、それらを合算した結果です。同財団は2012年から同じ調査を行ってきましたが、1億人を超えたのは今回が初めてです。


今回の調査で韓流ファンが特に増えた地域はアメリカ州です。ファンの数は合わせて1580万人で、前の年より365万人が増加しています。なかでもアメリカは、韓流同好会が670万人の会員を有していて、こうしたメンバーたちの組織的な活動が、BTSのビルボードチャート首位という実績の達成にも貢献したと分析されています。


新型コロナウイルスの流行が韓流の拡散を後押ししたという分析も出ています。新型コロナウイルスの感染拡大でオンラインでの活動がより一層活発になり、多様なオンライン活動を通じて、世界中の1835に及ぶオンラインの韓流同好会がより団結し、体系化された活動ができたのだというのです。たとえば、KPOPの同好会のコンテンツは大きく4つの内容に分かれているといいます。まず、韓国語の歌詞などを自国の言葉に訳して紹介する「翻訳」、ミュージックビデオや歌詞の意味を説明する「解釈」、曲を聴くなどして起きた多様なリアクションをまとめた「リアクションの画像」、KPOPアーティストのダンスや歌をそっくりにコピーする「カバー」の4つです。世界韓流学会は「オンラインでのこうした動きが、世界の人たちが韓流を楽しむ上で最大の壁である『韓国語』をスムーズに越えることができるよう助けてくれた」と説明しています。


言語の限界を克服したという点では、映画『パラサイト‐半地下の家族-』のアカデミー賞受賞もこれに通じていると言えるでしょう。日本のウェブメディア「現代ビジネス」のコラムでは、『パラサイト』の成功要因を「韓流コンテンツが持つ普遍性の力」だと指摘しています。『パラサイト』が経済的、社会的二極化という世界共通のテーマを持っており、韓国人でなくとも理解できるコンテンツだというのです。また、ドラマ『愛の不時着』についても、「純愛、絆、勧善懲悪など古今東西で愛される普遍的なテーマが描かれている」としました。つまり、韓流は言葉の壁を超えた要素を持っており、それが世界的な拡散につながっているということです。


韓流についての話題もう一つご紹介。大手芸能プロダクションのSMエンターテインメントと、大手教育サービス企業のチョンロ学園ハヌル教育が計画していた「KPOPスクール」の国内設立はならず、その代わりオンライン高校という形でアメリカのカリフォルニアに設立されたということです。両社が計画していた「KPOPスクール」は、10代の外国人と韓国人合わせて200人余りを入学させ、韓国語や英語、数学、社会、科学など正規科目をオンラインで教え、オフラインつまり教室では、ボーカル トレーナー、ダンサー、作曲家らが歌やダンス、作曲を教えるというのが主なカリキュラムとなっていました。アイドルになるために学業をおろそかにするのではなくきちんとした教育を受けさせ、さらに外国語や芸術などの教育を通じてグローバル市場で活躍できるスターを育てるという構想の下で進められてきたプロジェクトです。正式な「学校」という形で韓国国内に設立しようとしていたのですが、韓国は学校の設立や教育課程の運営に制限があるため実現せず、アメリカでの設立となったということです。韓流ファンが1億人を超えたという状況で、国内で設立されればもっとよかったのではないかとも思います。

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