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#マル秘社会面 l 2021-08-04

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

東京オリンピックも2週間目に入り、ますます熱い競技の模様が伝わってきますが、今日はメダルには今一つ手が届かなかったものの、韓国で大きな話題になっている選手を二人ご紹介したいと思います。


1. 水泳 男子自由形 ファン・ソヌ選手

韓国で水泳と言えば「マリンボーイ」の愛称で有名な、北京オリンピックとロンドンオリンピックでメダルをとったパク・テファン選手がいます。今回、そのパク・テファン選手と同じ自由形で頭角を現したのがファン・ソヌ選手です。

ニュースでもお伝えしましたが、 東京オリンピックの競泳男子自由形100mの決勝に出場し、アジア人選手としてはここ69年で最高の順位となる第5位を記録しました。パク・テファン選手がメダルをとったのは同じ自由形でも200mと400mでした。

オリンピックの男子自由形100mの決勝に韓国人選手が出場したこと自体、今回が初めてでした。ファン選手は28日に行われた準決勝で47秒56を出し、アジア新記録と世界ジュニア新記録を更新し、16人中4位で決勝に進出しました。

決勝では5位となりメダルには届きませんでしたが、でも決勝に進出しただけでも大きな成果と言えます。

第二のマリンボーイとなったファン選手ですが、その人気はオリンピック前から高まっていたようです。というのはオリンピックを前に行われたあるケーブルテレビとのインタビューで好きなアイドルをたずねられた際に、ファン選手は BLACKPINKのジェニーとITZYのイェジが好きと答えていました。

するとジェニーが29日、 「インスタグラム」のストーリー機能を利用し、「私も応援してます。黄宣優選手ファイト!」とコメントしました。これを見たファン選手、ジェニーがアップしたコンテンツの様子をキャプチャ―して「手が震えるよ」と書き込みました。

同様にITZYのイェジも、インスタグラムのストーリー機能で「もうちょっとしたらある決勝ファイト」「私も一緒に応援しますね」というコメントと共に指ハートの画像を載せ、応援を送っていました。


2. 陸上 走り高跳び ウ・サンヒョク選手

東京オリンピック、男子走り高跳び決勝で、韓国のウ・サンヒョク選手が2m35㎝という韓国新記録を打ち立てて、史上最高の4位に入賞しました。

韓国選手としては1996年アトランタオリンピックのイ・ジンテク選手以来25年ぶりに決勝進出を果たしたのに続き、決勝ではメダル獲得には至らなかったものの24年ぶりに韓国記録を更新しました。

ウ・サンヒョク選手は入場の際、そして競技終了後もカメラに向かって敬礼をしていました。彼は今、兵役中の一等兵でもあります。実はこの2年間体重を絞るためにハンバーガーやピザ、チキンなどは食べずに野菜だけを食べて過ごしてきました。さらに今年3月にコーチの勧めで入隊までしました。軍隊で節制する生活をすることで、記録が上がると思ったそうです。

またウ選手は8歳の時にタクシーに右足をひかれるという事故にあい左足よりも右足が1.5㎝小さいといいます。また身長188㎝というのも走り高跳びの選手としては低い方です。

そんなウ選手とコーチのキム・ドギュンコーチは二人三脚で頑張ってきました。

キムコーチはウ選手に「お前はいろんなものを持っているのに、自分だけが気づいていない。お前は世界的な選手になれる」と言って励ましてきました。

そしてウ選手のことを「サンヒョクは悪く言うと、子供のように純粋で現実性を欠いた面があるが、それは実際には難しいことも可能だと思い込む性格だと言える」「『お前だからできるんだ』と繰り返して自信を持たせたら、幻想を実現してくれました」と話します。

競技終了後のインタビューでウ・サンヒョク選手は

「正直言って、今、本当に夢みたいです。記録を1㎝上げるのに一生かかることもあるのに、私は五輪で自分の記録よりも4㎝も高く跳びました。メダルはありませんが、後悔せずに自分のすべてが出し切れて本当にうれしいです。走り高跳び選手は自分の身長よりも50㎝上の高さが『魔の壁』です。私の生涯の目標は2m38です。2024年パリ五輪では優勝を目指して挑戦します」と話していました。


陸上と水泳というのはオリンピックの主軸ともいえる種目です。開会式の旗手を務めた選手も圧倒的に陸上と水泳の選手が多いと言います。しかし韓国では陸上と水泳はなかなかメダルの取れない種目でした。今回の二人の活躍はまさに今後の韓国の陸上と水泳の未来を明るくするものでした。ありがとう。

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