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ライフスタイル

第619話 混ぜ麺がインスタントラーメンのトレンドに

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-08-24

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

辛ラーメンで日本でも知られるラーメンメーカーの農心(ノンシム)が、7月、新製品の「辛ラーメン炒め麺」を、袋麺とカップ麺で発売しました。

辛ラーメン炒め麺は、麺とフレーク(乾燥野菜)を2分ほど熱湯で煮て(カップ麺ならお湯を注いで2分後)、お湯を切るのですが、少量のお湯を残し粉末スープをかけて混ぜて食べる形となっています。


1986年に発売された辛ラーメンは自他ともに認める、農心を代表するブランドです。辛ラーメンというタイトルで販売されたからにはその代表性を引き継いでいる面もあります。そうした象徴性のある辛ラーメンを、混ぜ麺として敢えて販売を開始したのは、スープのないラーメンがそれだけ人気を集めているからです。


スープのない混ぜ麺は、この3~4年間、インスタントラーメン業界のトレンドとして定着しています。農心側も、「国内外で混ぜ麺の人気が高いことに着眼し、辛ラーメンの混ぜ麺バージョンを発売するに至った」としています。特に、三養(サミャン)のプルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)を念頭に置いた新製品だと業界ではみています。プルダック炒め麺は2012年に発売されてから、辛い味マニアを中心に人気に火が付き、いまではかなり大衆的な製品となっています。農心は辛ラーメン、チャパゲティなどスープラーメンとジャジャンラーメンでは売り上げ1位の製品を持っていますが、混ぜ麺と炒め麺では八島(パルト)ビビム麺(混ぜ麺)と三養のプルダック炒め麺が圧倒的な首位を占めています。


ちなみに今年上半期のインスタントラーメンの輸出額が、1年で過去最高額を更新したことがわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大によるステイホームの影響と「チャパグリ」(映画『パラサイト-半地下の家族-』に出てきた、「チャパゲティ」と「ノグリ」を掛け合わせたラーメン)が依然として人気があることが、輸出増加の要因として挙げられています。国別には、中国が最多(6813万ドル)で、次いでアメリカ(3730万ドル)、日本(3302万ドル)、台湾(1621万ドル)などの順でした。

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