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ライフスタイル

就職転職に役立つ資格とは

#マル秘社会面 l 2021-10-06

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

日本でも就職に役立つようにといろいろな資格試験を受ける人が多いでしょう。韓国でも同じです。しかし面白いのは企業側が求めている一番人気のある資格と、就職しようとしている人が取得しようとしている資格の間には差があるということです。一体、どんな違いがあるのでしょうか。

韓国産業人力公団は雇用労働部と共同で調査した国家技術資格の種目別採用市場活用現況をホームページに発表しました。調査の方法は公共部門のオンライン求人サイト、ワークネットに掲載された2018年から2020年までの3年間の求人広告を分析した結果です。この期間に掲載された22万6000件の求人広告の中で22万5000件が国家技術資格の所持を採用条件、あるいは優待条件にするとありました。

そして一番多く取り上げられていた資格が、フォークリフト運転技能資格でした。フォークリフトというのは製造業の工場や物流倉庫などで、重たい材料や商品をトラックに積んだり、運んだりするときに使われる自動車のことで、普通免許では運転できず、専門の資格が必要です。

フォークリフト運転技能資格は2万3951件の求人があり、求人件数が2万件を超えた唯一の資格でした。以下、建築技師(1万9449件)、韓国料理調理技能士(1万6913件)、電気技師(1万1727件)の順でした。

そしてトップ8の資格は順位の変動に関係なく常に就職に有利な資格証となっていました。

また最近人気のある資格としては、大気環境技師が脱炭素、大気汚染などとの関係で2018年には24位だったのが、去年は13位となっていました。また、コンピュータ活用能力試験、情報処理、ウェブデザインのようなIT(情報通信)とOA(事務自動化)関連の資格も需要がありました。そしてこのような傾向は従業員数が300人以上の大企業でも同様でした。

では就職に有利だと考え受験する人の多い資格は何かといいますと、企業が求めているフォークリフト運転技能やコンピュータ活用能力なども入っていますが、それ以外に美容師、製パン技能士、製菓技能士のような伝統的な資格が含まれていました。

また採用の段階で最も高い賃金を得ることのできる資格は土質および基礎技術士、水質管理技術士、建築構造技術士、建築安全技術士の順でした。ほとんどが高度の専門性を求められる資格です。


産業人力公団の理事長は「今回の分析で企業がどんな資格を求めているのか把握することができた。これを活用して就職情報を多様に提供する方針」だと語っています。


大学を卒業しても就職できない大学生がたくさんいます。公共機関や企業が必要とする資格と学生たちが就職に有利だと考えている資格の間には違いがあるものだと感じました。

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