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ライフスタイル

第659話 約120年ぶりに公開された龍山公園

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-06-14

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

ソウルの龍山(ヨンサン)公園が解放されています。

龍山というところは、ユン・ソンニョル大統領の実務室がある町で、龍山公園は、まさにその執務室近くにあります。公園では、執務室のある建物、執務室の前の庭園を眺めることができます。


龍山公園は、1904年、植民地時代に日本によって軍用地として強制収容され、その後アメリカ軍が駐留する軍事基地として使われたため、一般の出入りが禁止されていました。龍山基地と呼ばれてきたところが、公園として、およそ120年ぶりに一般開放されたのです。解放されたのは、龍山基地全体の300万平方メートルのうち20万平方メートルで、具体的には、ソウル地下鉄4号線新龍山駅から大統領室の南側区域を過ぎ、国立中央博物館の北側(スポーツフィールド)に至るまでの直線距離約1.1キロの区間で、毎日5回500人ずつ、1日に合わせて2500人の訪問が認められています。6月10日から19日までの期限付きの解放ですが、もちろん正式な一般開放も視野に入れた措置です。


龍山公園は、韓国戦争当時、韓国軍が地下バンカーとして使用していたことを除くと、韓国国民の出入りが厳しく規制されていた場所です。高麗時代末期にはモンゴル軍の兵站基地に、壬辰倭乱(文禄慶長の役)当時は倭軍の軍需品の普及基地として使われていました。日清戦争後は清と日本の軍隊が駐屯しましたし、日露戦争と共に、朝鮮駐箚(ちゅうさつ)軍司令部(大韓帝国(韓国)に駐屯した日本軍の司令部)が駐屯して、日本の、武力による朝鮮支配の根拠地となったとされています。その後、解放と共にアメリカ軍が日本軍基地を占めることとなり、アメリカ軍の基地となりました。それが最近、在韓アメリカ軍基地が京畿道平澤(ピョンテク)市に移転し、基地のあった敷地がアメリカ軍から返還されたため、国が管理する公園として開放されるに至りました。


ただ、解放された敷地では、環境汚染の問題が以前から取りざたされていました。一部の区域で基準値を超える汚染物質が検出されたからです。韓国政府は、入場時間を2時間に制限し、安全のための措置をとっているとしています。国土交通部では、今年9月までに敷地全体の環境汚染の実態を把握し、低減措置をとるとしています。

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