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ライフスタイル

第676話 コロナ禍での海外ロケ地は?

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-10-11

玄海灘に立つ虹


新型コロナウイルスの感染拡大で、予定されていた海外ロケができなくなり、困惑した現場も多いと、映画関係者は話します。映画を撮らないわけにはいかず、選びに選ばれたロケ地はほとんどが韓国国内でした。今日はどういうところがどういうところとして使われたのか、ご紹介します。


『ソウル大作戦(邦題:ソウル・バイブス)』

1988年、サウジアラビアという字幕と共に、1台の車が砂漠の上を走っている。やがて車から、二人の男性(ユ・アインとオン・ソンウ)が降りる。二人はサウジの民族衣装のトーブを着て、頭部にシュマッグを着け、イガールという黒い輪っかで留めている。

今年8月にネットフリックスで公開されたネットフリックスオリジナルドラマの『ソウル大作戦』の冒頭に出てくるシーンです。2020年に制作されたドラマで、当時はサウジアラビアに行って撮影しようとしましたが、コロナ禍が長引き、サウジにも、そして次善策として考えていたモンゴルにも行けなくなり、結局撮影されたのは、仁川(インチョン)のウルワン山でした。仁川空港が近く、ドローンが使えない点を除けば完ぺきなロケ地だったと、関係者は話しています。


『地獄(邦題:地獄が呼んでいる)』

仁川のウルワン山は、やはりユ・アイン主演のネットフリックスオリジナルドラマ『地獄』(去年11月公開)でも、ユ・アインが一人で死ぬために訪れたチベット高原という設定で使われています。ユ・アインは同じ場所で砂漠とチベット高原という違う場所を撮影していることになります。


『ハント』

イカゲームの主演俳優イ・ジョンジェの監督デビュー作『ハント』はスパイアクション映画で、特にワシントンのシーンは、アメリカに行ったことのある人も多いので、現地で撮りたかったとイ監督は話していましたが、結局そのシーンを撮ったのはソウル汝矣島(ヨイド)にあるケンシントンホテルでした。また、『ハント』では1980年代の東京で車の銃撃戦が行われるシーンがあります。その撮影が行われたのは釜山のチョリャン洞の路地でした。ハントの美術チームは、1か月の間、この路地のすべての看板を日本式に変え、郵便ポストや公衆電話ボックス、交通表示板、車のナンバープレートなどを日本でその時代に使われていたものに変える作業を行ったということです。1983年に公開された日本映画「楢山節考」のポスターも貼ってあります。


『犯罪都市2』

コロナ禍で初めて1000万人の観客動員に成功した韓国映画『犯罪都市2』はベトナムが舞台になっていますが、やはりベトナムには行けず、韓国国内で撮影されました。セットを作り、コンピュータグラフィックで合成して外観を作った場合もありますし、ベトナム料理店はソウルのヨンサンにある「ヒョットゥ」というフォー料理店だったそうです。


また、場所もそうですが、海外の珍しい小道具を探すのも、直接現地に行けないせいで難しくなりました。なかでも昔の車が、入手するのが最も困難だそうです。映画『ハント』では東京の雰囲気を出すために、日本現地から自動車を取り寄せました。クラシックカーが大量に登場する『ソウル大作戦』は、韓国のクラシックカー同好会などからの協力を得て撮影したということです。

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