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ライフスタイル

第692話 釜山が大型ミュージカルのスタート地点になったのは?

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-01-24

玄海灘に立つ虹


釜山ドリームシアターで1月6日に幕を開けたグローバルミュージカル「キャッツ」。オリジナルキャストの公演で、釜山では15日まで上演され、その後ソウル公演が続いています。


今年は「キャッツ」の他にも、「オペラ座の怪人」、「レ・ミゼラブル」まで世界的に人気を集める3つのミュージカルが、すべて釜山で、韓国での公演をスタートさせます。ソウルで公演を行ってから地方都市の公演に向かうことが普通に思われていましたが、なぜ釜山が大型ミュージカルのスタート地点になっているのでしょうか。


釜山国際映画祭が国際的な映画の祭典として定着したことで、釜山は映画の都市として知られるようになりましたが、ミュージカルがソウルなど他の都市に先駆けて上演されるようになったのは、2019年にドリームシアターが釜山市内にオープンしたことが大きな転機になったとされています。1700人余りを収容できる韓国最大級のミュージカル専用劇場です。それまでも大きな公演会場がなかったわけではありませんが、いずれも多目的ホールだったので、繊細で複雑なシーンへの切り換えが少なくない大型ミュージカルを上演するには適切だとは言えませんでした。


ドリームシアターは舞台から客席まで最新設備を備えているだけでなく、お手洗いも名物で、フォトゾーンとして知られています。釜山にあることで、その周辺の蔚山(ウルサン)やその他の慶尚(キョンサン)南道の町やソウルからも観客が訪れているということです。


「オペラ座の怪人」は韓国人キャストによる公演で、3月30日から6月18日までドリームシアターでまず上演され、7月にはソウルのシャロッテシアターに移ります。地方でこれほど長い期間大型ミュージカルが上演されるのは初めてのことです。実は釜山からそう遠くない大邱(テグ)では、大邱国際ミュージカルフェスティバルが2006年から開催されていて、ミュージカルではすでに一目置かれている都市となっています。公演制作会社の関係者は、「釜山には大邱にない海と多様なナイトライフがある」として、「今回のオペラ座の怪人は、釜山のミュージカル市場としての拡張性を判断する機会だ」と話しています。高速鉄道のチケットとホテル、ミュージカルのチケットを合わせた旅行商品が出るものとみられています。

「レ・ミゼラブル」も韓国人キャストによる公演で、10月に釜山、来年3月にソウル、大邱で上演予定です。


ソウルのミュージカル市場が激戦区を超えた飽和状態にある状況で、大型ミュージカルビッグ3が釜山で真っ先に上演されるのは、リスクがある選択でもあるとみられていますが、「首都圏と地方の不均衡を緩和できるという点で望ましい試み」だとの評価もあります。

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