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ライフスタイル

第698話 韓国ドラマでハングルの字幕増える

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-03-07

玄海灘に立つ虹


韓国ドラマで、ハングルの字幕がつけられる場合が増えています。

字幕はもともと聴覚に障害のある人たちのために取り入れられたものですが、障害がない人たちも字幕付きというオプションを選択して観るようになっているのです。


視聴者がハングルの字幕サービスを利用する理由は様々で、たとえば、「字幕がよく聞こえなくなったから」、「勉強をしている子どもの邪魔にならないように」などの理由が挙げられているということです。


ドラマに字幕を付けるサービスを始めたのは、OTTサービス、なかでもネットフリックスがその先駆けです。OTTサービスの先駆者でもあるネットフリックスは、2011年、ドラマに字幕を付けないのは差別だとして、アメリカの聴覚障害者団体から訴えられました。この訴訟で聴覚障害者団体が勝訴し、ネットフリックスはほとんどの作品にセリフだけでなく、効果音、音楽などを活字で示すクローズドキャプションを提供するようになったということです。


韓国でネットフリックスの作品が人気を得るようになり、視聴者の間で、「韓国ドラマも字幕で観る」という口コミが広まり、他のOTTサービスでもハングルの字幕を付けるようになりました。OTTのオリジナルドラマだけでなく、地上波ドラマの場合も、ハングルの字幕を付けるようになっています。


字幕サービスが好評なことから、韓国の地上波でも、ドラマにハングルの字幕を付けるところも出てきました。SBSは2月から、一般の視聴者を対象に字幕サービスを始めました。現在放送中の「模範タクシー2(邦題:復讐代行人~模範タクシー2~)」の再放送で字幕を提供しており、2月に最終回を迎えた「法銭(邦題:ペイバック〜金と権力〜)」と「トローリー(邦題:車輪)」でも字幕をつけて再放送を行っています。SBSの関係者は、「OTTドラマを中心に字幕が一般化している状況である上、セリフが多かったり専門的な内容を扱うジャンル物が増えていることで、正確な情報を伝えることができる字幕の必要性が増している」と話しています。しかし、地上波はOTTサービスとは異なり、視聴者が字幕の有無を選択することができないため、すべての作品に字幕をつけることについては慎重な立場です。SBSの関係者は、「演出的な要素や演技に対する集中度が低下してしまうおそれがある」として、今のところは本放送に字幕を取り入れる計画はないとしています。

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