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ピープル

ピアニスト、チョ・ジェヒョク

2017-02-07

1月19日、ソウルの南部、瑞草区(ソチョク)にある総合芸術施設、芸術の殿堂で「11時コンサート」が開かれました。今年で13回目のシーズンを迎えた「11時コンサート」は芸術の殿堂で月1回、木曜日の午前11時に開かれている解説つきの音楽会です。「11時コンサート」は1人の音楽家が1年間、解説を進めていきます。今年、解説を担当することになったのはピアニスト、チョ・ジェヒョクさんです。

ピアニスト、チョ・ジェヒョクさんは「聴衆が存在しなければ、演奏者のための舞台もない」と信じています。観客とのコミュニケーションを大切にするピアニスト、チョ・ジェヒョクさん。より多くの人にクラシック音楽の面白さを知ってもらいたいと考えた彼は、さまざまな舞台を通じて、解説のある演奏会を開いてきました。そんなチョ・ジェヒョクさんとピアノの出会いは5歳の頃に遡ります。



 チョ・ジェヒョクさんは、ソウルから車で1時間半ほど行った所にある江原道(カンウォンド)春川市(チュンチョンシ)で生まれ育ちました。子どもの頃からピアノの伴奏に合わせて歌うのが好きで、ピアノにも興味を持っていたチョ・ジェヒョクさん。そんな彼を見守っていた幼稚園の先生は、ある日、ピアノを習ってみるよう勧めます。1970年代のことで、ソウルでもピアノを習う男の子は珍しい時代でした。中学生の頃から韓国で開かれる大きなピアノコンクールで優勝を重ねていったチョ・ジェヒョクさんはソウル芸術高校に首席で入学します。韓国で高校1年生の過程を終えたチョ・ジェヒョクさんはアメリカのマンハッタン音楽院の予備学校に入りました。アメリカへの留学を決行したのです。

マンハッタン音楽院予備学校を経て、ジュリアード音楽院で学士、修士号を取り、マンハッタン音楽院で博士号を取得したチョ・ジェヒョクさん。1993年、チョ・ジェヒョクさんはニューヨークのプロピアノ・ヤングアーティストオーディションで優勝し、カーネギーホールでニューヨークデビューを果たしました。カーネギーホールデビューを果たし、ピアニストとして安定した道を歩んでいたチョ・ジェヒョクさん。そんな彼も大きなスランプに陥っていた時期がありました。20代半ばを過ぎた頃、ひたすら前進し続けてきたピアノに対し、懐疑を抱くようになったのです。なぜピアノを弾いているのかについて考える余裕すらなく、
鍵盤を叩いてきたような気がしました。悩んだ末にピアノを止めることにしたチョ・ジェヒョクさんは、日頃、関心を持っていた法学を勉強するため、ロースクールに進学します。新しい勉強は面白く、ピアノを習い始めておよそ20年ぶりに味わう解放感も魅力的でした。しかし、時間が経つうちに、わけもなく憂欝な気分になり、その理由がピアノや音楽からかけ離れた生活が原因だという結論に至りました。チョ・ジェヒョクさんは他人に認められるためではなく、自分のためのピアノ、本当の音楽のためのピアノを弾いてみようと決めました。

再びピアノの前に座ったチョ・ジェヒョクさんはピアニストとしての幸せを満喫することができました。そして、音楽、ピアノに対する考えが変わった後、最後のつもりでモナコのモンテカルロ・ピアノマスターズに出場し、2位に入賞、モンテカルロ・オーケストラとの共演を実現させました。

モンテカルロ・オーケストラとの共演を最後にピアニスト、チョ・ジェヒョクさんのコンクールは終わりました。その後4年間、世界20カ国を巡りながら演奏活動を続けたチョ・ジェヒョクさんは、韓国に戻ります。そして、ピアニストとしての演奏活動だけではなく、ラジオ番組や解説のあるコンサートを通じてより多くの人とクラシック音楽の魅力、音楽が伝えてくれる幸せを分かち合うための活動を続けています。

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