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旅行

若さと楽しさがある文化芸術の街、弘益大学界わい

2011-09-06

若さと楽しさがある文化芸術の街、弘益大学界わい
一人でも多くの人に自分たちの音楽を聞いてもらうために街角に出てきた若いミュージシャンたち。音楽に誘われて足を止めた人たちのために情熱的な演奏を披露するインディ・バンドに出会える所、ここはソウル麻浦区(マポグ)にある弘益(ホンイク)大学界わいです。ここはミュージシャンだけでなく、ダンス、アート、パフォーマンスなど、才能のある人なら誰でも街角のアーティストになれる、活気あふれる街なのです。韓国の人たちは弘益大学を短くして弘大(ホンデ)と呼んでいます。自由と若さ、情熱の街と呼ばれる弘大界わいに行くと「弘大文化」と呼ばれる韓国の若い文化コードを知ることができます。

ソウル地下鉄2号線弘大(ホンデ)駅を出ると、弘大文化は始まります。駅から弘益大学正門までは歩いて10分ほどですが、路地に並ぶ個性ゆたかな店やユニークなカフェ、にぎやかな音楽が聞こえてくるクラブをのぞきながら歩いていると時間があっという間に流れてしまいます。いつ訪れても楽しい街ですが、せっかくなら大学の前にある公園でフリーマーケットが開かれる土曜日がおすすめです。

フリーマーケットというと「ノミの市」を思い浮かべがちですが、弘大前のフリーマーケットについてはノミの「flea」ではなく自由という意味の「free」です。雰囲気は似ていますが、中古品を扱うノミの市とは違って、ここではアーティストたちが手作りの作品を売っています。弘大フリーマーケットが初めてオープンしたのは2002年6月。韓国と日本が共同開催したワールドカップ大会の文化イベントとしてスタートしたのですが、今はすっかり弘大文化の一つとして根を下ろしています。

フリーマーケットに出されるのは物だけではありません。弘大フリーマーケットでは自分の才能、たとえば、ダンスや歌、楽器の演奏などパフォーマンスも商品になります。弘大フリーマーケットに初めて行った人は騒々しいと感じるかも知れません。しかし、一度そのなかに溶け込むと、情熱的な舞台を披露するアーティストたちと拍手で応える観客が一つになれて、誰でも愉快なパフォーマンスの一部になれるのです。

フリーマーケットが開かれる公園の正門を出て、左手の路地を入ると壁画の通りがあります。美術学部が有名な弘益大学界わいでは、いたる所で壁画を見ることができますが、それが集まっている所が壁画の通りで、毎年、街頭美術展も開かれています。主人の了解を得て、大学生たちが路地裏の古い店や壁に描いた壁画は、画風もさまざまで、路地裏のギャラリーのような雰囲気を演出しています。

弘大文化を生み出した韓国のインディーズ・アートに関心がある場合は今年で14回目を迎えるソウル・フリンジ・フェスティバルに合わせて旅の計画をたててみるのも良いでしょう。音楽、演劇、パフォーマンスなど、のびのびと自分を表現する若いアーティストたちの世界を垣間見ることができます。

弘大界わいの昼間の文化を楽しんだ後は、夜が楽しくなるクラブにも行ってみましょう。全国にあるクラブの半分はここにあるといわれるくらい、たくさんのクラブが集まっています。弘大界わいのクラブには本物の音楽を楽しみたいという人たちのニーズに応えることができる音楽があります。

弘大界わいはありきたりの大学街ではありません。若いエネルギーと旺盛な好奇心が生み出した独自の世界があって、個性あふれるアーティストと観客がコミュニケーションする文化と芸術の街なのです。

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