自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
韓国とイスラエルはこのほどワクチンのスワップ取引に合意し、イスラエルから新型コロナウイルスワクチン70万回分が到着しました。
このワクチンスワップは、先にイスラエルからワクチンを借り受け、韓国からあとで同じ量を返す方式です。
7日に仁川国際空港に到着したワクチンは、ファイザー製のワクチン70万回分で、韓国はこれらのワクチンを感染が拡大している首都圏での接種に充て、9∼11月にかけて同じ量のワクチンをイスラエルに返すことになります。
当初は80万回分の供給を受ける方向で協議が進められましたが、イスラエルで12~17歳を対象にファイザー製ワクチンの接種が始まったこともあり、70万回分となりました。
供給を受けるのは使用期限が7月末までのワクチンで、イスラエルでは期限内に使い切ることができない状況となり、韓国に供給することになりました。
使用期限が迫っていることから品質を懸念する声もありましたが、使用期限は保存が可能な期間を示すもので、専門家は期限内に使用すれば問題はないと説明しています。
韓国はワクチン接種に必要は体制が確保されていて、期限内に全量を使い切ることが可能です。
これらのワクチンは国内で緊急使用承認手続きを経て、13日から感染が拡大しているソウルを含む首都圏などで接種に充てられます。
韓国では今月28日から教師や保育士など38万人を対象に接種が始まる予定でしたが、今回のスワップ取引でワクチンの供給量が増え、13日から繰り上げ実施することになりました。
6日の時点で国内に残っているワクチンはアストラゼネカ製、ファイザー製、モデルナ製の合わせて159万9000回分で、今月に入ってからワクチン接種は大きく進んでいませんでしたが、イスラエルから供給を受けるワクチンのほか、今月中にファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製ワクチン、合わせて1000万回分が韓国に到着する見通しで、ワクチン接種のスピードにもはずみがつくとみられます。
韓国ではソウルを含む首都圏で20~30代を中心に感染者が増え、1日の新規感染者は連日1200人を超えるなど、変異株拡大への懸念が高まっています。
一方で、ワクチン接種率は、1回目の接種を終えた人は全人口の30.1%、2回目までの接種を完了した人は10.8%となっています。
疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は、国によってワクチンの需給や接種状況に差があることからワクチンのスワップ取引はワクチンの有効活用のためにも大きな意味があるとしていて、今後ともワクチンのスワップ取引を積極的に検討していきたいとしています。
2024-03-21
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