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大統領選、主要政党の候補が出揃う

2021-11-13

ニュース

ⓒKBS News

来年3月の大統領選挙に向けて、最大野党「国民の力」は5日、前検事総長の尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏を公認候補に選出しました。

一方、与党「共に民主党」はすでに先月10日に、京畿道知事の李在明(イ・ジェミョン)氏を公認候補に選出しています。

そのほか、革新系野党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)元代表、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表も立候補する意向を表明していて、主要政党の候補者の顔ぶれが出そろいました。

与党「共に民主党」の公認候補に選出された李在明氏は、首都圏の城南市長と京畿道知事を務めましたが、国会議員の経験はありません。

最大野党「国民の力」の公認候補に選出された尹錫悦氏は、文在寅大統領によって検事総長に任命されましたが、文在任政権をめぐる疑惑を捜査する過程で政権と対立、ことし3月に検事総長を辞任し、「国民の力」に入党して、立候補する意向を表明していました。尹錫悦氏も国会議員の経験はありません。

与党と最大野党から共に国会議員の経験がない公認候補が選出されたのは異例で、既成政治に嫌気が差した有権者が多かったためではないかとみられています。

革新系野党「正義党」の沈相奵元代表は国会議員を4期務めた革新系を代表する政治家で、2017年5月の第19代大統領選挙に立候補したことがあります。

中道系野党「国民の党」の安哲秀代表は、国会議員を2期務め、これまで3回にわたって大統領選挙に立候補し、2017年5月の第19代大統領選挙では得票率21.4%で、3位でした。

選挙戦は事実上、革新系の与党と保守系の最大野党の直接対決になる見通しで、今後、両陣営の動きが活発化するとみられます。

与党「共に民主党」の李在明氏は、文在寅政権の改革路線を継承し、完成させるとしていますが、城南市長だったときに始まった官民合同の都市開発事業で、特定企業が多大な利益を得ていたことが表面化し、背任や横領などの疑惑の浮上していて、選挙選には不利な弱点として指摘されています。

一方の最大野党「国民の力」の尹錫悦氏も、政権交代を最優先目標として掲げていますが、検事総長在職中に、側近の検事を通じて、自身に批判的な与党関係者を刑事告発するよう促したとされる疑惑が浮上しています。

両候補は相手側のそれぞれの疑惑について集中的に攻撃するものとみられ、一方では疑惑に関する捜査も進められているため、選挙戦への影響が注目されています。

一方、中道系野党「国民の党」の安哲秀代表が立候補する意向を表明したことで、野党系の票が割れるのではないかとの見方もあります。候補一本化に関心が寄せられていますが、安哲秀代表は選挙戦を最後まで戦い抜くと表明していて、今後の動きが注目されています。

最大野党「国民の力」の公認候補が決まった直後の世論調査では、「国民の力」の尹錫悦氏の支持率が与党「共に民主党」の李在明氏を10ポイント程度上回っていますが、この時点で優劣を判断するのは難しい状況です。

今回の選挙は、支持政党なしの中道派と20~30代の若年層の票がどちらに向かうかで当落が決まると見られています。

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