東京電力福島第一原子力発電所に溜まり続ける汚染処理水の海洋放出をめぐり、IAEA=国産原子力機関の調査団が29日に日本に入り、来月に包括的な報告書をまとめる前の最終調査を始めました。
IAEAは、福島第一原発の汚染処理水の海洋放出をめぐり、処理水の安全性などを検証するため、韓国やアメリカ、イギリスなど各国の専門家で作る調査団を、去年から何度も日本へ派遣しています。
来月には、処理水に関する最終報告書を公表するとしていて、今回が、報告書を公表する前の最後の調査となる見通しです。
調査は、29日から来月2日までの5日間行われる予定で、この期間中、福島第一原発も訪れて、処理水の放出に使う設備の整備状況や手続きを監視する規制委員会の対応などについて確認する方針です。
処理水の海洋放出をめぐって、韓国では懸念の声が上がっていて、先週、韓国の専門家で作る独自の調査団が現地を視察しました。
韓国の調査団は、視察の結果について、日本側が提出した資料を検討した後、総合的な評価を発表するとしています。