韓国のソウル近郊で、10日、竜巻が発生してビニールハウスが吹き飛ばされたほか、10日と11日には、ソウルなどでひょうが降りました。
10日午後7時半ごろ、ソウル近郊の高陽(コヤン)市で竜巻が発生し、バラ農家のビニールハウスおよそ20棟が吹き飛ばされたほか、近くにいた80代の男性が頭に軽いけがをしました。
韓国で竜巻が観測されたのは、1985年以降、8件目で、いずれも東部の鬱陵(ウルルン)島や南部の済州(チェジュ)島で発生していて、内陸地方で発生したのは、初めてです。
また、ソウルの南西部と北西部では、10日、直径5~7ミリのひょうが降ったのに続いて、11日午後も、ソウルの一部地域と仁川(インチョン)の南東地域で、強いにわか雨と一緒に5ミリ以下のあられが降りました。
気象庁によりますと、上空に寒気が入り込んでいて、日中地面が温められて上空との気温差が広がって、大気の状態が不安定になり、13日までは、全国的ににわか雨が降りやすくなっているということで、注意を呼びかけています。