企画財政部は15日、韓国政府が外国政府や国際機関などから借りた資金、借款の返済をすべて完了したと発表しました。
韓国は、1997年のアジア通貨危機の際に構造調整に充てるための借款を受けて以来、新規借款を受けていませんが、1980年代にアメリカから受けた借款のうち1730万ドルが残っていて、15日に返済を完了したものです。
借款とは、国際機関と国家間または、異なる国家の政府や公的機関間での長期間にわたる資金の融資のことで、民間の融資に比べて返済期間が長く、金利が低いものです。
韓国は、1959年から1999年までに合わせて505件、総額395億6000万ドルの借款を受け、高速道路や首都圏の地下鉄の建設などに充てています。
企画財政部は、「今回の早期返済で、純粋な借款供与国としての地位を確保した」と説明しています。