全国的に連日35度を超える猛暑が続いている中、気象庁は記録的な猛暑だった1994年の夏が再来するとの見通しを示しました。
梅雨の期間が平年に比べて短く、太平洋高気圧とチベット高気圧の二つの高気圧が同時に韓半島に影響を及ぼすなど、高気圧の配置も1994年の夏と似ているということです。
気象庁の関係者は、1994年は梅雨が7月半ばに終わり、チベット高気圧が勢力を拡大したとして、最近の高気圧の配置は1994年と似ていて、気温が上がる要因は多くあるが、気温が下がる要因は全く見られないとしました。
1994年はソウルで38.4度まで気温が上がるなど、各地で過去最高気温を記録しました。
気象庁の関係者は、大気上層部はチベットから流入した高温の空気が、下層部は高温多湿な太平洋高気圧の影響を受けていて、天気もいいことから地表の温度が上昇しているとしました。
猛暑が続く中、被害も続出しています。
各地で猛暑で家畜が大量死したほか、内陸盆地の大邱では440余りの小中高校のうち63校が短縮授業を実施し、慶尚北道浦項や慶州、栄州、奉化、蔚珍でも19校が下校時間を1時間早めています。
気象庁は、当分は平年の気温を4~7度上回る猛暑が続く見込みだとして、猛暑は今後1カ月以上続く可能性もあるとしています。