仁川(インチョン)国際空港と釜山(プサン)、光州(クァンジュ)など地方を往復していたKTX=高速鉄道の路線が利用者数の低迷で、9月から廃止されることになりました。
国土交通部は、韓国鉄道公社「コレール」が今年6月に出していた仁川空港と地方を結ぶKTX路線を廃止するという内容の「鉄道事業計画変更認可申請」を30日、最終的に承認しました。
廃止の理由について、「コレール」は、これまでKTXだけでなく、空港鉄道のAREXが同じ区間を運行していたため、非効率が生じていたと説明しています。
AREXの利用者数は、開通当初、1日1万3000人ほどだったものが去年1月の時点で22万人に急激に増加したのに対して、同じ区間を運行していた仁川空港KTXは、座席の77%が空席のまま運行されていました。
仁川空港KTXは2014年6月に開通し、仁川空港と大邱(テグ)、釜山、全州(チョンジュ)、光州、木浦(モクポ)、麗水(ヨス)など地方都市を結ぶ路線を1日22便運行していましたが、 平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックが終わったことし2月以降は、車両の点検などを理由に暫定的に運行が中断されていました。