アメリカの情報機関が、北韓では今も核兵器の製造が続けられ、その活動を隠すための態勢が強化されているとの分析をしていると、アメリカのメディアが現地時間の10日報じました。
アメリカのNBCは現地時間の10日、複数の政府高官の話として、アメリカの情報機関は、非核化で合意した6月の米朝首脳会談後も、北韓が核兵器の製造を続けていると分析していると伝えました。
6月の首脳会談以降の3か月間、核弾頭の保管庫の入り口を隠すための建造物が新たに作られたほか、複数の核弾頭を運び出す動きも捉えられたということです。
アメリカの情報機関は、北韓がことし5~8の核兵器を生産できると判断していて、これは年間6個を生産できるというこれまでの分析とも一致するということです。
北韓が核物質の製造を続けているとの疑惑は7月から持ち上がっており、ポンペイオ国務長官も同様の見方を示しています。
NBCは、こうした北韓の動きにより、ポンペイオ国務長官が米朝対話に懐疑的な考えを持つようになり、米朝関係がこう着状態に陥ったことで、終戦宣言など北韓政策をめぐる韓米の間の亀裂がさらに広がっていると指摘しています。