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韓半島

北韓の米朝首脳会談提案 経済成長が狙いか

Write: 2018-09-11 14:49:44

北韓の米朝首脳会談提案 経済成長が狙いか

Photo : YONHAP News

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がアメリカのトランプ大統領に親書を送り、2回目の首脳会談の開催を要請したのは、今の米朝協議のこう着状態を打開し、経済成長に向けた環境づくりを図ることに狙いがあるとの見方が出ています。
金正恩委員長はことし4月、核開発と経済発展を同時に進める「併進路線」を放棄し、「全党、全国が経済建設に総力を集中する」と宣言していて、それ以降、南北、中朝、米朝首脳会談により、経済成長に向けた外交的な環境の整備に力を入れてきました。
ところが、米朝間の交渉がこう着状態に陥り、進展が見込めなくなったことから、2回目の米朝首脳会談の開催を提案し、事態の打開を図ろうとしているものとみられています。
一方のトランプ大統領も、連日のように、金委員長に友好的な発言をしています。
トランプ大統領は、先月末、「非核化で十分な進展がない」として、ポンペイオ国務長官の4回目の北韓訪問を突如取り消しています。
非核化で実質的な進展がないという点では、変わりがないにもかかわらず、トランプ大統領が北韓に友好的な発言をしている背景には、アメリカ国内の政治状況があるものとみられています。
「ウォーターゲート事件」の調査報道に携わった記者として知られるウッドワード氏がトランプ政権の内幕を暴露した著書を出したことや、ニューヨーク・タイムズが匿名の政権幹部による論評を掲載したことなどにより、政治的危機に立たされているトランプ大統領としては、こう着状態に陥っている米朝対話を劇的に再開することにより、突破口を見出したいところです。
しかし、米朝首脳会談実現の最大のカギを握るのは、北韓の具体的な行動とみられています。
ワシントンの外交消息筋は、「アメリカが要求している核開発計画の申告について、北韓が議論の意向を示す程度の誠意を見せれば、対話は再開されるだろう」としています。

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