韓国で8日、中東のクウェートから帰国した男性が中東呼吸器症候群（MERS）コロナウイルスに感染したことが確認されましたが、11日まで追加の感染者は出ていません。
疾病管理本部が11日に明らかにしたところによりますと、この男性と接触した人のうち感染が疑わしい10人を検査したところ、結果はいずれも陰性でした。
ソウル大学病院の隔離病棟で治療を受けている男性も症状が改善されているということです。
疾病管理本部によりますと、11日までこの男性と密接に接触した人は21人、日常的接触者は435人で、密接接触者については自宅隔離などの措置が取られています。
接触者のうち外国人は同じ航空機に乗っていた115人で、そのうち30人は入国後の所在が確認されていません。
感染拡大を遮断するためにも接触者の所在把握は重要で、警察と出入国管理事務所、外交部などが所在の把握に努めています。
疾病管理本部はウイルスが変異した可能性についても検査を進めています。