来月済州(チェジュ)島で韓国の主催で開かれる「国際観艦式」で、韓国海軍が日本の海上自衛隊に対し、艦船での旭日旗の掲揚を自制してほしいと要請したことに対して、日本政府が拒否する意思を明らかにしました。
済州島で開催される「国際観艦式」は、1998年と2008年に続いて3回目となる韓国海軍の国際行事で、来月10日から14日まで行われます。
韓国海軍は先月末、日本など観艦式に参加する15か国に公式の書簡を送り、参加する艦船には自国の国旗と主催国の国旗である太極旗だけを掲揚するよう要請しています。
韓国では、旭日旗が「日本による植民地支配の象徴」と受け止められていて反発が根強いため、海上自衛隊に対して自衛艦旗である旭日旗を掲げないよう間接的に要請した形です。
しかし、これについて、小野寺防衛大臣は28日の会見で「国内法で自衛艦旗の掲揚は義務付けられている。国連海洋法条約上も船舶の国籍を示す外部標識に該当する」として、「当然、掲げることになる」と述べました。
海上自衛隊は、1954年の発足当初から軍艦旗として旧日本海軍が使った旭日旗を採択しています。デザインに多少違いはありますが、現在の陸上自衛隊も旭日旗を旗の一つとして使っています。