北韓が先月の平壌共同宣言で廃棄を約束していたミサイル発射場の「西海衛星発射場」で、一部変化が見られたもようです。
アメリカの北韓分析サイト「38ノース」が現地時間の10日、明らかにしました。
それによりますと、衛生写真を分析した結果、北韓北西部の東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射場の「西海衛星発射場」で、発射台や垂直型エンジン試験台の解体措置以上の動きが見られたということです。
「38ノース」は、ことし5月の時点では、燃料と酸化剤を貯蔵する建物の屋根は平らだったが、7月には変化が見られるとし、屋根の上に何か物体が置かれているか、建物の屋根が取り壊された可能性があると指摘しました。
しかし、それ以降は衛星写真から変化は確認できず、解像度も粗いことから、単なる構造の変更なのか、それとも、施設の解体の約束を履行するための動きなのかは判別できないとしています。
「38ノース」は、燃料と酸化剤を貯蔵する建物が解体されたと確認されれば、北韓の約束の履行としてもう一つの重要な措置になるという見方を示しました。