フランスを訪問中の文在寅大統領は14日、北韓が約束を守らなければ深刻な報復に直面するだろうと述べました。
文在寅大統領はこの日、フランスのフィガロ紙の書面インタビューで、3回にわたる南北首脳会談を通じて、金正恩国務委員長が体制の安全が保証されれば核を放棄するという戦略的決断を下したことを確認したと述べました。
そのうえで、国際社会の制裁で北韓経済は大きな困難に直面しており、制裁の強化に耐える能力がないと指摘し、非核化合意を破棄すれば報復を受け、経済がさらに悪化するのは明らかで、北韓がそんな選択をすることはないとの認識を示しました。
文在寅大統領は先月ニューヨークを訪問した際にアメリカ外交協会で行った演説でも、非核化合意を破棄すればアメリカの報復は避けられず、北韓は報復に耐えられる能力はないとする金正恩国務委員長の発言を紹介しました。
文在寅大統領が、北韓が非核化合意を破棄すれば国際社会の制裁が強化されるということを再度指摘したのは、金正恩国務委員長の非核化の意思が確固としていることを強調するためだったとみられます。
文在寅大統領は15日夜、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と首脳会談を行い、韓半島の非核化と平和定着について論議し、会談後、共同記者会見を行う予定です。