米朝関係が再び足踏み状態となったことで、南北関係のスピードの調整も避けられなくなりました。
8日行われる予定だった2回目の米朝高官級会談を控えて、各種南北協力事業は、一時停止の状態でした。
ほとんどの事業が対北韓制裁につながっているため、アメリカの政策の変化を見守る必要があったためです。
こうしたなか、米朝高官級会談が延期され、この停止状態は当面も続き、
今月末にも行う予定だった南北の鉄道連結着工式は、来年にずれ込み、平壌共同宣言で合意済みの金剛山(クムガンサン)の離散家族面会所の開所も遅れる可能性が高くなりました。
年内に離散家族再会行事をもう一度行うとしていた南北首脳間の約束も実現されそうにありません。
離散家族再会行事について大韓赤十字社の関係者は、「米朝高官級会談のあと、日程を組む予定だった。今後の米朝の日程に合わせて対応する」としています。
一部では、米朝交渉の不確実性が増すほど、韓国政府が南北関係の発展を描いたより具体的な青写真を示すべきだという指摘も出ています。
米朝間のかけ引きが再燃したことで、南北関係の日程の変動性は、さらに大きくなりそうです。