国内で発生している交通事故の15.7%は、マンションや大学の敷地内など、道路交通法で定める道路ではないところで発生していることがわかりました。
民間シンクタンクの三星(サムスン)交通安全文化研究所が、2015年から2017年までの3年間の交通事故498万件を分析したところ、道路交通法で定める道路ではない場所で発生した交通事故は78万件で、全体の15.7%を占めました。
事故の種類を見ますと、「車同士の衝突」が全体の78.8%でもっとも多く、続いて「車と人の衝突」16.8%、「車と壁、置物などの衝突」4.4%などの順となっています。
なかでも、車による人身事故による死亡者は、毎年平均で70人に上っているということです。
これについて専門家は、マンションや大学の敷地内など、道路交通法で定める道路ではない場所で交通事故が発生する場合、交通違反に対する取締りや処罰が甘いため、事故防止のための対策が必要であると指摘しています。