韓国北東部の江陵(カンヌン)で8日朝、江陵発ソウル行きのKTX=高速鉄道が脱線した事故の原因について、分岐点で線路を切り替える装置の配線が、施行時から誤って接続されていた可能性があることが、調査でわかりました。
韓国鉄道公社は事故当日の8日、航空鉄道調査委員会の調査結果、事故の原因は、切り替え装置の配線が誤って接続されていて、異常が信号制御システムにうまく反映されなかったためと説明しています。
航空鉄道調査委員会が、信号制御システムのエラーを確認するため、線路を切り替える装置の配線が接続されている機械室内の制御システムを点検したところ、去年6月の施行以来、封じられたままで、いままで1度も点検していなかったということです。
このため、今回の事故は、設計または施行当時からのミスの可能性が高いとされます。
機械室内の制御システムの施行は、韓国鉄道施設公団が担当し、コレール=韓国鉄道公社が維持・補修を担当しています。
結局、初めから誤って施行され、それを見逃したまま運営されていたということです。
航空鉄道調査委員会は、KTXの江陵線のほかの区間でも設計や施行ミスが見つかる可能性があるとして、コレールと鉄道施設公団に緊急の安全改善勧告を出しました。
一方、韓国鉄道公社の呉泳食(オ・ヨンシク)社長は今回の事故の責任を取って11日、辞任しました。