ソウル市が20日、巨額の税金を滞納している全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の自宅を捜索し、家電や家具などを差し押さえたことがわかりました。
ソウル市税金徴収課は20日、全斗煥元大統領の自宅に機動チームの要員14人を投入して捜索を行いました。
3時間にわたって捜索を行い、テレビ、冷蔵庫などの家電や家具、絵画など9点を差し押さえたということです。
全斗煥元大統領は、滞納税金の回収のために差し押さえられた息子2人の財産を2014年に公売する過程で生じた地方所得税を滞納し、3年連続で高額・常習滞納者リストに載っています。
ソウル市は先月26日、全元大統領の自宅の捜索に当たりましたが、秘書官から「アルツハイマー病をわずらい人の見分けがつかない」と言われ、引き返しました。
ソウル市は去年8月、全元大統領の回顧録の著作権使用料も差し押さえています。
一方、韓国資産管理公団は19日、全元大統領の自宅を公売物件に登録しました。
全斗煥元大統領は、不正蓄財の罪で課された追徴金2205億ウォンのうち、1050億ウォンを滞納しています。