中国の軍用機が韓国側の防空識別圏、カディズ(KADIZ)にまた無断で進入しました。
合同参謀本部は、27日の午前10時20分頃、中国のY-9系列の偵察機1機が済州島の北西上空からカディズに進入し、日本の防空識別圏を通り大韓海峡を過ぎ江陵の東上空まで北上したと発表しました。
合同参謀本部の関係者は、中国の偵察機は午後3時ごろ同じ経路で戻り、韓国軍は戦闘機を出撃させ監視飛行と警告放送を行ったと伝えました。
中国海軍が運用するY-9系列の偵察機が事前通知なしでカディズに進入したのはことしだけで8回目ですが、軍当局はこれまで中国軍用機が韓国の領空に侵入したことはないと説明しています。
防空識別圏は、領空とは違うもので、不審な航空機を早めに識別し領空への侵入を防ぐために各国で任意に決めたエリアです。離於島(イオド、中国名・蘇岩礁)周辺は、韓国と日本、中国の防空識別圏が重なるところです。