空気中の汚染物質で、非常に細かい粒子でできているため、健康に悪影響を与えることが懸念されている「PM2.5」のソウル市内での濃度が、2018年は1年前に比べて8%減少したことがわかりました。
国立環境科学院によりますと、2018年のソウル市内における1平方メートル当たりの空気中のPM2.5の濃度は、年平均で22.8マイクログラムでした。
この数値は1年前の2017年に比べて8%減少しました。
ソウル市内における1平方メートル当たりのPM2.5の濃度は、2015年は23マイクログラムでしたが、2016年は26マイクログラムに上昇したあと、2017年は25マイクログラムにやや減少していました。
去年1年間の空気中のPM2.5の濃度を月別で見ますと、3月が34.2マイクログラムでもっとも高く、続いて1月32.3マイクログラム、2月30.2マイクログラムなどの順となっており、9月は9.5マイクログラムでもっとも低い数値となっています。
これについて専門家は、首都圏の空気中のPM2.5の濃度に応じて公共機関が所有する車の使用を制限したり、事業場や工事現場の作業時間を短縮させたりするなどの対策措置が効果を上げているものとみられると説明しています。