去年12月30日、カナダに留学していた25歳の韓国人男性パク・ジュニョクさんは、帰国前の観光として訪れたアメリカ・アリゾナ州のグランドキャニオンで転落し、昏睡状態が続いていましたが、最近、意識を取り戻したということです。
パクさんの通う東亜（トンア）大学の関係者の話によりますと、パクさんは、まだ単語をいくつか話せる程度で会話はできない状態ではあるものの、自分で食事ができるほどにまで回復したということです。
また、東亜大学の関係者は「学校内部の会議を経てパクさんを今月20日ごろ、韓国に移送することに決めた。移送の費用をどう負担するかについては、パクさんの家族と相談中だ」と伝えました。
東亜大学の大学本部と総学生会などが募金活動を行ったところ、およそ2000万ウォンが集まったということです。
一方、1月に大統領府青瓦台の国民請願サイトに、パクさんの治療費や移送費を国が支援してほしいという内容の請願が投稿され、ネット上では国が支援することの賛否をめぐり論争が繰り広げられました。