韓国と北韓が、2032年の夏のオリンピックを南北が共同開催する意思をIOC=国際オリンピック委員会に伝えたことを受けて、ソウル市は、17日、オリンピックの開催に向けた当初の計画案を示しました。
ソウル市は、2032年の夏のオリンピックを南北が共同開催することに決まった場合、33の競技種目のうち、5種目はソウルと平壌(ピョンヤン)で共同開催し、10種目の競技は平壌で開催するという当初計画を明らかにしました。
それによりますと、南北が共同開催する大会としては、陸上、競泳、テクォンド、サッカーの5種目が挙げられたほか、平壌で開催する大会としてはバスケットボール、新体操、レスリングなどの10種目が挙げられています。
また、ソウルが開催する予定の18種目の競技大会のうち、マラソン、トライアスロンなど屋外で長距離を走る大会は、今後作られる予定の南北をつなぐ道路や南北の間のDMZ=非武装地帯で開くことを検討しているということです。
これについてソウル市の関係者は、まだ仮の計画案ではあるものの、南北ともに関係するDMZなどの地域を競技の開催場所にすることで、世界に平和のメッセージを発信することが期待できると説明しています。