韓国政府が現物支給の方式で、金剛山（クムガンサン）観光の再開を北韓側に提案したとされ、注目を集めています。
今月12日と13日に金剛山を訪れた南北交流団体の関係者が18日、明らかにしたところによりますと、「韓国政府が、現金ではない現物での金剛山観光の再開を北韓に提案し、北韓側もそれに同意したと聞いた」ということです。
北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長はことしの新年のあいさつで、開城（ケソン）工業団地と金剛山観光について、「条件なしの再開」を強調しています。
複数の消息筋によりますと、韓国政府は6日、アメリカのビーガン北韓担当特別代表の平壌訪問前に行われた韓米作業部会の会議で、制裁の枠内で南北の経済協力を再開する方策についてアメリカ側と協議し、金剛山観光に関する韓国政府の提案も、アメリカとの調整のもとで行われたとされます。
いまのところ、事業者の現代峨山（ヒョンデアサン）が北韓に必要な物品を現物で支給する方式が有力視されています。
一方、これについて統一部の当局者は「事実ではない」と否定しました。