韓国海軍と日本の海上自衛隊の間の軍事交流は、去年の年末以来、停滞していますが、海上自衛隊が毎年開いているセミナーに韓国海軍も参加する見通しです。
海上自衛隊のセミナーは、アジア太平洋地域の各国海軍の海軍大学から大佐級の教官を招いて毎年開いているもので、ことしで22回目です。
ことしは今月25日から18カ国の教官を招いて海上自衛隊幹部学校で始まりますが、このセミナーには例年どおり韓国海軍から中佐1人が参加するということです。
韓国と日本の防衛当局者間では、レーダー照射問題や哨戒機の低空飛行などをめぐって関係が冷え切り、海上自衛隊護衛艦の韓国寄港が見送りになったほか、韓国海軍の司令官の日本訪問が延期されるなど、交流が途絶えていました。日本の防衛省は海上自衛隊の哨戒機が韓国の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたとして原因の究明を求めたのに対し、韓国海軍は火器管制レーダーを照射した事実がないと否定し、逆に海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦に接近して低空飛行したとして謝罪を求めるなど、今も問題は解決していません。