半導体を除く情報通信技術部門の輸出が、5年連続で減少しており、ことしはさらに減少するという見通しが出されました。
民間シンクタンクの韓国経済研究院によりますと、去年1年間、情報通信技術部門の輸出額は合わせて2204億ドルに上り、1996年の412億ドル以来、年平均で毎年7.9%の増加となっています。
しかし、情報通信技術部門のうち半導体を除いた品目の輸出額は922億ドルで、全体の25%に止まり、2010年以前の水準にまで減少しているということです。
情報通信技術部門のうち半導体を除く品目の輸出額は、2013年1155億ドルでピークに達して以降、5年連続で減少しています。
また、情報通信技術部門は、半導体を含む｢電子製品｣、｢コンピューター本体及び関連機器｣、｢通信・放送機器｣、｢映像・音響機器｣、それに医療機器や測定器などを含む｢情報通信応用基盤機器｣の5つのカテゴリーで構成されています。
このうち、｢情報通信応用基盤機器｣を除く4つのカテゴリーの輸出が著しく減少しているということです。
これについて専門家は、ことしに入って半導体の輸出が減少に転じており、情報通信技術部門全体の輸出額も減少するものとみられるため、対策が急がれると指摘しています。