セウォル号沈没事故の犠牲者の遺族が、ソウル中心部の光化門(クァンファムン)広場に設置した追悼テントが、18日、4年8か月ぶりに撤去されました。
追悼テントは、2014年4月に韓国南西部の珍島(チンド)沖で起きた旅客船「セウォル号」沈没事故を風化させないためとして、同じ年の7月に設置されたもので、犠牲者や行方不明者の写真およそ300点が置かれていました。
初めは3張だったテントは、ソウル市などの協力で14張にまで増えましたが、遺族らが設置した3張のテントは設置の許可を得ていなかったため、一部では違法との指摘がありました。
このため、ソウル市と遺族側が協議した結果、テントを撤去し、その跡地に追悼施設「記憶・安全展示空間」を設置することで合意しました。
広さ80平方メートルに設置されるこの追悼施設は、ソウル市が担当の職員を指定し、遺族やボランティアの協力のもと運営される予定で、来月の12日に公開されるということです。