韓国の中高年層の10人に4人は、親と子どもを同時に扶養していることがわかりました。
韓国保健社会研究院が20日、発表した報告書によりますと、45歳から64歳までの中高年層のうち、親と子どもを同時に扶養している人の割合は2008年におよそ35%だったものが2016年にはおよそ42%に増えたということです。
扶養には、月平均103万ウォンあまりがかかっていました。
なかでも、高齢の親を扶養する費用より、25歳以上の成人した子どもを扶養する費用が大きく増えていました。
成人した未婚の子どもにかかった費用は2016年に月平均88万8100ウォンで、扶養費全体の86%を占めました。
逆に、中高年の親が成人した未婚の子どもから受け取った金額は、月平均15万2000ウォンで、子どもの扶養にかかった費用のおよそ6分の1にとどまりました。
韓国保健社会研究院は、「いまの中高年層は、本人の老後だけでなく、成人した子どもと高齢の親の扶養の三重の負担を抱えている。こうした構造は、貧困と家族の解体をもたらし、社会的費用を膨らませる要因になる」と指摘しました。