北韓を訪れているロシアのコロコリツェフ内相は2日、北韓の崔富一（チェ・ブイル）人民保安相と会談し、互いに両国の警察組織を統括する立場から意見を交換したということです。
北韓の朝鮮中央通信によりますと、平壌の万寿台（マンスデ）議事堂で行われた会談で、2人は両国の治安機関同士の関係の発展に向けて、双方の「関心事」について意見交換したということです。
朝鮮中央通信はまた、今月1日に平壌入りしたコロコリツェフ内相は、北韓の金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長とも会談し、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長への贈り物を手渡したと伝えました。
これに先立ち、ロシアのタス通信は2日、平壌のロシア大使館の消息筋の話として、コロコリツェフ内相の北韓訪問は、両国の治安当局同士の「予定されていた交流訪問」だと報じました。
北韓とロシアの間では、金正恩国務委員長の「執事」とも呼ばれるキム・チャンソン国務委員会部長が先月19日から7日間の日程で、ロシアを訪問したほか、今月1日には、露朝友好議員団のオレグ・メルニチェンコ代表が、金委員長が「近い将来」、ロシアを訪れるだろうと話すなど、金委員長の初めてのロシア訪問が取りざたされています。
そうしたなかでのロシア警察トップの北韓訪問に、注目が集まっています。