北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのプーチン大統領が今月24日前後に会談するという見通しが示されました。
米朝首脳会談が物別れに終わって以降、北韓が、中国やロシアとの連携を強化しようとする動きの一環とみられます。
ロシアの消息筋が15日、明らかにしたところによりますと、「プーチン大統領はロシア国内の行事に出席するため24日、極東ウラジオストクを訪問する予定で、この期間に、朝露首脳会談が開かれる可能性が高い」ということです。
一部では、今月26日と27日に中国北京で開かれる、巨大経済圏構想「一帯一路」をテーマに各国首脳らが協議する国際協力フォーラムに合わせて、朝露2国間または朝中露3か国の首脳会談が開催される可能性があるという見方も出ています。
北韓やロシア政府は首脳会談の計画について、いまだに公式には明らかにしていません。
一方、両国間では議論が進められている貿易の懸案もあります。
ロシアのタス通信は、北韓を訪れているロシア下院のセルゲイ・ネベロフ副議長が14日、「北韓側がロシア製の航空機の購入に関心を表明した」と明らかにしたと報じています。
ネベロフ副議長は、「民間航空部門は、国連安全保障理事会の北韓に対する制裁対象には含まれていないため、こうした対話は続ける必要がある」と話しました。
現在、北韓の高麗航空は、国際線や国内線でロシア製の航空機を運航しています。