文在寅（ムン・ジェイン）大統領は19日、新任の憲法裁判官に革新系のソウル中央地方裁判所の李美善（イ・ミソン）部長判事と釜山（プサン）高等裁判所の文炯培（ムン・ヒョンベ）首席部長判事を任命しました。
2人について、文大統領は人事聴聞報告書を18日までに採択するよう国会に求めましたが、野党側の反対で採択されなかったため、文大統領は19日、任命を強行しました。
大統領府青瓦台は、憲法裁判官が空席となる事態は避けるべきであり、2人には欠格事由がないとしています。
李美善氏は夫婦で35億ウォン相当の株式を保有し、5000回を超える株取引を行ったとされ、野党が資質を疑問視していました。
任命強行を受けて、李美善氏の指名撤回を要求してきた最大野党「自由韓国党」などはさらに反発を強め、与野党の対立が激化しそうです。
「自由韓国党」は20日にソウル光化門（クァンファムン）で文在寅政権の国政運営を批判する大規模な集会を開くとしています。