国防部と合同参謀本部は7日午前、国会の国防委員会と与野党3党の指導部を訪問し、北韓の飛翔体発射に関する初期分析の結果を報告しました。
国防委員長を務める与党「共に民主党」の安圭佰(アン・ギュベク)議員は、国防部からの報告を受けたあと、記者らに対し、「北韓が戦術誘導兵器や放射砲など3〜4種類の兵器を10~20発発射した」と説明しました。
発射訓練は、午前9時過ぎに開けた場所で行われたことから、「挑発に目的があるものではなく、火力打撃訓練と判断される」としています。
安議員は、飛翔体がミサイルかどうかについては、「20発ほどが同時に発射されたため、韓米軍事当局が最終結論を出すには時間がかかるだろう」と述べました。
一方、韓国軍合同参謀本部は7日、「韓国軍は、4日午前9時6分から10時55分まで、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の虎島(ホド)半島付近から東海上に発射された新型戦術誘導兵器を含む240ミリと300ミリのロケット砲など多数の短距離飛翔体をレーダーでとらえた。数発の短距離飛翔体は、高度およそ20~60キロで、およそ70~240キロを飛行したと把握している」と明らかにしました。
韓国軍は、射程およそ250キロの短距離弾道ミサイルの飛行高度は通常80キロとみていますが、今回の飛翔体の高度は、これを下回っているということです。