火災現場で消防士によって救助されたり避難誘導活動で助けられた人の数が、ここ5年間で2倍以上増えたことがわかりました。
消防庁によりますと、去年1年間、全国の火災現場で救助された人は合わせて4万1243人でした。これは5年前の2014年の1万8735人に比べると2.2倍に倍増しています。
また去年、消防士による救助活動のなかで、「避難誘導活動」で助けられた人は3万8036人で、同じく2014年に比べて2.2倍に増えました。
また、「人命救助活動」で助けられた人は3207人で、2014年に比べて7割増えました。
一方、2018年現在、火災現場に投入される消防士の数は、火災事故1件当たり1人で、2014年の0.4人に比べて2.5倍増加しています。
これについて消防庁の関係者は、去年からは火災発生の初期段階で、なるべく多くの消防士や機材を投じて鎮火を図る方針に変更したことが功を奏し、より多くの人命を助けることができたものとみられると説明しています。