姜信明(カン・シンミョン)元警察庁長(日本の警察庁長官に相当)が15日、朴槿恵(パク・クネ)政権時代、国会議員総選挙に介入した疑いで逮捕されました。
ソウル中央地方裁判所は、犯罪の嫌疑が認められ、証拠隠滅のおそれがあるとして、姜容疑者に対して逮捕状を発付しました。
一方で、同じく朴槿恵政権時代の李哲聖(イ・チョルソン)元警察庁長や警察高位幹部2名に対する逮捕状は、当時の地位や犯行に関与した程度からして逮捕の必要がないとし、却下されました。
姜容疑者は、朴槿恵政権時代、2016年4月に行われた第20代国会議院総選挙で、警察内の組織を動員して、朴槿恵氏に近い「親朴系」候補のために選挙情報を収集し、選挙対策を立てたほか、反対勢力の議員の動向を把握したとして、選挙法違反と職権濫用などの疑いがかかっています。
昨年10月には李明博(イ・ミョンバク)政権時代の警察による世論工作を指揮した容疑で、元警察庁長の趙顕五(チョ・ヒョノ)容疑者が逮捕されましたが、今回再び元警察トップが逮捕されたかたちとなりました。