京畿道城南(ソンナム)市長在職中に公務員を動員して自身の実兄を精神科病院に強制入院させようとし、職権乱用などの容疑で起訴された李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が、1審で無罪判決を言い渡されました。
水原(スウォン)地方裁判所は16日、李知事にかけられた4つの容疑についてすべて無罪の判決を言い渡しました。
裁判所は、城南市長在職中に公務員を動員して自身の実兄を精神科病院に強制入院させようとした職権乱用の容疑について、刑法上職権乱用には当たらないと判断しました。
またこれに関連して、去年の地方選挙で虚偽の事実を公表した公職選挙法違反など、ほかの3つの容疑についても、無罪と判断しました。
これに対して検察は、精神科医の診断なしに自治体の首長が誰かを強制入院させることが適法なのかと反発し、控訴する意向を示しています。