ハンガリーの首都ブダペストを流れるドナウ川で、韓国人観光客33人が乗った遊覧船が追突されて沈没した事故で、現地時間の5日、韓国人観光客3人の遺体が新たに発見されました。
3人の遺体は、事故現場で40代の女性と60代の男性、事故現場の下流50キロほどの地点で30代の女性1人が、それぞれ見つかったということです。
これで、この事故による韓国人の死者は15人となり、いまだに11人の行方がわからないままとなっています。
一方、引き揚げ作業に投入された大型クレーン船は、5日、川の水位が予想よりも高かったため、事故現場への接近を延期したことがわかりました。
クレーン船の船長は、韓国の聨合ニュースの取材に対して、「マルギット橋を通過するには、水面と橋までの高さが4.5メートルほどなければならないが、現在は4.2メートルと水位が高く通れない」と話しました。遊覧船が沈没したのは、マルギット橋よりも10メートルほど下流の地点です。
6日にも川の水位が30センチ以上下がらない場合、船の引き揚げ作業に支障をきたすものとみられており、現地の当局は、現場での捜索活動により力を入れる方針です。