韓国では、去年、熱輸送管が破裂する事故や通信ケーブル用の地下埋設管で火災が発生するなどの事故があり、地中に埋設されたインフラ施設の老朽化による事故を防ぐため、政府は緊急対策に乗り出しました。
緊急対策では、まず、漏水の疑いがある熱輸送管370か所について、年末までに復旧作業を行います。
また、腐食の疑いがある送油管40か所と、配管バルブの異常などが見つかったガス管160か所に対して現在行われている緊急修繕を、早期に完了させるとしています。
政府が行った安全診断の結果、設置から20年以上経った古い送油管や地下埋設管が全体の90%を超えることがわかりました。
また、地盤沈下による陥没穴=シンクホールの原因になり得る老朽化した下水道管が1500キロに達するということです。
政府は、ライフラインの地下埋設物の安全強化に向けて、向こう5年間で32兆ウォンを投入し、更新作業を行うとしています。