韓国の郵政労働組合は、郵便配達の人員を増やすことや1週間の最大労働時間を52時間に定めた「週52時間勤務制」の履行などを求めて、初めてのストライキに入る構えです。
全国郵政労働組合が25日、発表したところによりますと、24日にストライキの賛否を問う投票を行った結果、93%の賛成でストライキが決定しました。
組合側は、「2013年からこれまで、郵便局の配達員など250人あまりが過労死し、ことしに入ってすでに9人が亡くなっている。人員を増やさなければ、過労死はどんどん増える」と主張し、配達員2000人以上の増員と、土曜日の配達の取りやめによる完全な週休2日制の実施などを求めています。
これに対して郵政事業本部は、「ことし2000億ウォンの赤字が予想されるため、増員は難しく、予算の支援が必要だ」としています。
組合側は、26日に終わる労働争議の調停で合意に至らない場合、来月9日から、史上初めてのストライキに入る方針です。